最後のユニコーン

ピーター・s・ビーグルの名著"the last unicorn"から、盗賊の頭の妻モリーグルーがユニコーンに初めて会うシーンを描いてみました。
このお話の登場人物はみな、終始どこかさめた、メタな視点をもったキャラクターとして描かれています。英雄は自分が「英雄」演じていて、魔法使いは自分が「魔法使い」の役割をはたしているとわかっている、という具合。それでいてどこかにある「ほんもの」を求めているせつなさ。すべてがユーモアとリリシズムの微妙なさじかげんで進んでいきます。
後ろで困った顔をしているのが不死でヘタレな魔術師シュメンドリック。皮肉屋だけど頭のよさとあったかさをあわせもったモリ・グルーとともに大好きなキャラクターです。美しい王子と姫よりついこの二人に肩入れしてしまう私なのでした。

2005年には映画化される予定。<公式サイト>
モリー・グルーはミア・ファローが、シュメンドリックはショナサン・リース・マイヤースが演じることになっています。

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